ちょっと怖い?カフェインのおはなし
コーヒーが健康に良いという話題、巷にあふれるようになってきました。コーヒーの良い効用とは別に、今回は飲みすぎ注意、カフェインの怖い一面についてフォーカスしたいと思います。
カフェイン中毒
一昔前まではコーヒーは身体によくないというという通説が多かったと思います。実際、筆者が子供のころには、そういう言説のほうが主流でした。しかし、近年の研究により、良い作用が多く発見されてきました。このことから、コーヒー飲用に追い風が吹き、健康に良い影響を及ぼすといわれています。
しかし、ものにはいい面もあれば、必ず悪い面もあります。コーヒーのポリフェノールなどの良い一面と、カフェインの多量摂取による弊害がそれに当たります。
「カフェイン中毒」という言葉は誰もが耳にしたことがあると思います。一昔前の、コーヒーは身体によくない派の人たちの言い分の最大の理由が、カフェインが及ぼす負の側面でした。
カフェイン中毒ってどんな症状?
短時間のうちに大量のカフェインを摂取することで起こるのが、「カフェイン中毒」です。症状は「不安・不眠」などの精神症状や、「手足の震え・動悸・気持ち悪くなる」という身体的な症状があります。
よく誤解されがちなのですが、カフェインが切れることで精神に不安定をきたすことから、絶えずコーヒーを飲用しているというタイプの人のことを指す言葉ではなく、一時的な過剰摂取状態から望ましくない生理反応が身体に起こっている状態を指します。「急性アルコール中毒」という言葉は知っていると思いますが、これのカフェインバージョンです。
もちろんカフェインの話ですので、コーヒーだけに限った話ではありません。耐性は個人差がつきものですので、必ず○○mgというものがあるわけではないですが、およその目安として、一度に3杯程度のコーヒーを飲んだ場合に起こる可能性がある、といわれています。
事件にもなっているカフェイン中毒
何年か前にエナジードリンクを大量に飲んで死亡したという事件がありました。急性カフェイン中毒による悲惨な実例です。しかし、通常カフェインは摂取から3~4時間程度で尿により排出されますので、あまり気難しく考えなくても大丈夫です。
実際、コーヒーの多量摂取による死亡事故は未だ報告されていません。あくまでも個人差があり、カフェイン耐性はバラバラであるということに加え、一度に「規格外に」大量に摂取するという条件の場合の話です。軽度のカフェイン中毒の場合、翌日には回復しますし、特段目立った後遺症もないようです。
カフェイン依存
毎日欠かさずコーヒーを3~4杯程度飲むという方の中で、1日コーヒーを飲まない日があると軽い頭痛がある、という話は時々耳にします。このようなケースを「カフェイン依存」とよびます。退薬症状の一つです。コーヒー飲用者に多いこの症状を「カフェイン離脱頭痛」とよぶこともあります。
カフェイン依存症状は、アルコールや薬物による依存症と比べると格段に軽微です。頭痛などのカフェイン離脱による症状も、4~5日で収まることがほとんどですので安心してください。後遺症ももちろんありません。
裏を返せば、軽微であるがゆえに常態化しやすいともいえますし、その適度な軽依存が、古くから人を虜にしてきたといえます。まさに魅惑の飲み物です。
一日のカフェイン摂取の適量
カフェインへの耐性は人それぞれですので、適切な杯数も違います。カナダでは国がおおよそのガイドラインを提示しています。ガイドラインによると、健康な成人でマグカップ3杯(カフェイン400mg)まで、妊娠中や授乳中でマグカップ2杯(カフェイン200mg)まで、と定めていますので、参考にしてください。
なお、個人的な見解としては、未就学児はマグカップ半分まで、7~13歳まではマグカップ1杯まで、くらいで考えていただき、一度にこの量を摂取するのではなく、何回かに分けて飲むようにしてもらいたいと思います。
心療系の持病をもつ方
日本では5人に1人が生涯のうちで1度は鬱や統合失調症などの精神疾患に罹るといわれています。これは世界規模でも同様なようです。コーヒーの常飲は鬱には効果があるという報告もあれば、パニック障害や不眠などの治療には害悪であるとされます。
まとめ
以上のことから、カフェインレスコーヒー(デカフェ)への見直しも重要かもしれません。まだまだ発展途上のカフェインレスコーヒーですが、種類も豊富になってきていますし、通常のカフェインありのコーヒーのようにスペシャルティ品質の豆も増えてきています。
少しカフェインが気になるという方は、一度BONCOFFEEのカフェインレスコーヒー(デカフェ)をお試しください。5か国の品揃え、飲み比べができる自家焙煎店は珍しいと思います。
BON COFFEE’s Master
静岡大学卒業後、2009年に地元福井駅前にて「BONCOFFEE」を、2015年に豆販売に主軸をおいた2号店「BONCOFFEE -BEANS STORE-」を開業。2020年、福井駅前再開発事業にともないビーンズ店を板垣に移転し現在に至る。モットーは「1杯のコーヒーのチカラで世界を少しまったりさせる」。作り続けたいコーヒーは、子供からお年寄りまで誰もが気軽に楽しめるコーヒー。コーヒーが飲めなかった人がBONCOFFEEのコーヒーなら飲めた、ブラックで飲めなかった人が飲めるようになったとの声多数。
この記事で紹介している商品はこちら
お問い合わせはこちら
CONTACTネットショップはこちら
ONLINE STORETAG
- 香り (1)
- 飲用 (1)
- 飲み方 (1)
- 食感 (1)
- 軟水 (1)
- 豆 (3)
- 蒸らし (1)
- 美味しさ (2)
- 缶コーヒー (1)
- 精製 (1)
- 硬水 (1)
- 発酵 (1)
- 温度 (1)
- 水 (1)
- 歴史 (4)
- 果実 (2)
- 日本 (1)
- 文化 (1)
- 抽出 (7)
- 急須 (1)
- 味 (1)
- 効用 (1)
- 健康 (1)
- 保存 (1)
- 中毒 (1)
- 世界 (1)
- 三浦義武 (1)
- 三洋産業CFEC (1)
- ロブスタ (1)
- リベリカ (1)
- メリット (1)
- ミル (1)
- ペーパー (1)
- プロペラ (1)
- フラット (1)
- フィルター (1)
- バリスタ (1)
- ハニー精製 (1)
- ナチュラル (1)
- ドリッパー (3)
- デカフェ (2)
- セミウォッシュド (1)
- コンビニ (1)
- コニカル (1)
- コーヒーポット (1)
- コーヒーノキ (1)
- コーヒー (1)
- コーノ式.ドリッパー (1)
- ケトル (1)
- カリタ (1)
- カフェラテ (1)
- カフェオレ (1)
- カフェインレス (2)
- カフェイン (2)
- カフェー (1)
- エスプレッソ (3)
- エキス (1)
- ウォッシュド (1)
- インスタントコーヒー (1)
- アレンジ (1)
- アラビカ (1)
- SDGs (1)
- HARIO (1)