美味しいカフェラテの基本・豆選び
カフェラテってみんな好きですよね。子どもから大人まで、世界中で広く愛されている飲み物です。今回はこのカフェラテについて、豆の選定から、作り方まで掘り下げてみたいと思います。
カフェラテとカフェオレってどう違う?
カフェラテとカフェオレを混同している人が多くいます。まずはこの違いについて説明します。
カフェオレの「オ・レ」はフランス語で牛乳を指す言葉で、ドリップコーヒーにミルクを入れて飲むものをいいます。割合は1対1が基本。温めたミルクでもいいし、冷たいコーヒーに冷たいミルクの場合もあります。
カフェラテの「ラッテ」はイタリア語で、こちらも牛乳を指す言葉です。ですが、こちらはイタリアということからもわかるように、エスプレッソにミルクを入れるものを指し、さらには、ホットラテに関しては、ミルクは蒸気でスチームしたものであることが重要で、この状態のミルクを「スチーム(ド)ミルク」とよびます。
割合は様々で、割合毎にメニューが分かれるという、並々ならぬカフェラテへの深い愛情があるイタリアならではの細分化の文化があります。
豆選びはあくまでもミルクの甘味を引き立てるものを
砂糖を入れていないのに、牛乳の強い甘味を感じるカフェラテを飲んだ経験、ありますか?実は、エスプレッソの味次第で牛乳を活かすも殺すもしてしまうのです。
ここからは、筆者がおススメする、カフェラテに合うコーヒー豆についてはなしていきます。
苦いエスプレッソ
エスプレッソって苦いものだと思っている方、多いですよね。実際、イタリア系のエスプレッソは苦いものが多いです。
これは、砂糖を入れて飲むのがベターな文化をもつイタリアならではのエスプレッソで、砂糖もシングルショットでティースプーン最低2杯は入れるのが基本のお国柄、砂糖の甘さに負けない強い味を志向するところからきています。強さを出すために、敢えてロブスタ種を少し配合することもあります。
ミルクの甘味を引き出すエスプレッソ
苦いエスプレッソは、ミルクと喧嘩しやすく、仲良くできない傾向があります。エスプレッソのパンチを主役に据えたいメニューは苦くてもいいかもしれません。また、ミルクを加えたあと、さらに砂糖やシロップなど甘味を追加する場合も苦味パンチ系のエスプレッソでいいこともあります。
しかし、ミルク本来の甘味をグッと引き立てるエスプレッソは実は苦味系ではなく酸味系です。注意が必要なのは、浅煎りであればいいというわけではないということ。浅煎り豆でエスプレッソ抽出すると、クレマは出ず、エグ味も強調されて出てきます。このエグ味がミルクの邪魔をしない範囲で酸味のあるエスプレッソを使うことが、ミルクを極限まで甘くするポイントです。
ミルクが甘いということ
ミルクの甘味を何倍にも増やすカフェラテを飲んだお客様はみんな、「砂糖いれました?」と聞きます。それくらい、エスプレッソの酸味がミルクの甘味を増幅させます。
ミルクは本来、強烈な甘味をもっている、ということを覚えておいてください。
お菓子を作るとき、少量の塩をいれることがあります。甘味と反対の塩味を少し加えることで、甘味がグッと立ち上がるからです。人間の味覚の不思議を利用したわけですが、カフェラテを作るときにも応用できるというわけです。この考えはカフェオレでも使えますので是非やってみてください。
カフェラテにおススメの豆
ずばり、コロンビア産、ティピカ種です。精製はウォッシュドが適性ですが、ナチュラルでも面白い味わいになります。
注意するのは、オイルの光輝く深煎りは使用しないこと。オイルの酸化した臭いは、ミルクの風味によって引き立てられ、カップに悪印象をあたえます。
また、酸味が重要であるとはいえ、浅煎りの豆も先述したように、避けた方がいいでしょう。浅煎りはどうしても豆の芯まで火を入れない分、生豆のエグ味が残ります。酸味は魅力的なのですが、エグ味はノーセンキューです。
まとめ
今回はカフェラテの意外に知られていない、美味しさの秘密に迫ってみました。エスプレッソにミルクという組み合わせのせいか、どうしても苦いエスプレッソを想像してしまいがちですが、肝は酸味。
このことを覚えて、是非今日からのコーヒーライフをさらに充実させてくださいね。
尚、当店では最高のカフェラテ専用豆を販売しております。深煎りの苦味なく、浅煎りのエグ味なしの、ミルクが最高に甘くなるコーヒー豆です。
BON COFFEE’s Master
静岡大学卒業後、2009年に地元福井駅前にて「BONCOFFEE」を、2015年に豆販売に主軸をおいた2号店「BONCOFFEE -BEANS STORE-」を開業。2020年、福井駅前再開発事業にともないビーンズ店を板垣に移転し現在に至る。モットーは「1杯のコーヒーのチカラで世界を少しまったりさせる」。作り続けたいコーヒーは、子供からお年寄りまで誰もが気軽に楽しめるコーヒー。コーヒーが飲めなかった人がBONCOFFEEのコーヒーなら飲めた、ブラックで飲めなかった人が飲めるようになったとの声多数。
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