コーヒー抽出・ドリッパー編・カリタ101D(扇形)

珈琲豆
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今回は、扇形タイプで一番メジャーなカリタ101D(1~2杯用)を深堀して、美味しくドリップする方法をご紹介していきたいと思います。

 

少し前までは、カリタの3つ穴が家庭用でも、業務用でも主流でした。しかし、円すい形ドリッパーの台頭で最近はあまり見かけなくなりました。そんな流れから、3つ穴は美味しくないというレッテルを貼られがちですが、そんなことはない。

 

ちゃんとポイントを押さえて抽出すれば、ちゃんと美味しいコーヒーになりますので、是非記事を読んで、やってみてくださいね。

 

扇形ドリッパー

扇形というのは、真横から見たとき、台形を逆さまにしたような形のドリッパーを指しています。ドリッパーの底が平らでまっすぐであることが特徴。リブは上部から底に向かって真っすぐ直線で切れ目なく設置されています。リブの本数はメーカーごとに違います。

 

穴の数や、穴の場所もメーカーごとに異なっていて、そこが抽出を左右する大きなポイントとなってきます。

 

カリタ101Dの特徴

カリタ101Dは、穴の数が3つあります。ここが他のメーカーの扇形ドリッパーとの大きな違いです。また、ドリッパーの角度が若干大きくなっています。

 

リブの数は3つの穴に向かって9本。両端の穴に向かって7本、ドリッパーの最上部から底まで伸びています。

 

3つの穴

各穴の直径は3mm程度とかなり小さめですが、それを一列に3つ並べることで底部の湯だまりを減らし、抽出をスムーズに行えるように設定されています。

 

ドリッパーの角度

ドリッパーの角度が若干ですが、大きく設計されています。これは、抽出中のコーヒーの粉による壁(土手ともいう)をより厚くすることを目的としています。

壁が厚くなることで、ペーパー側にお湯が逃げにくくなり、コーヒーの粉の中をしっかり通って出ていくことが可能となります。

 

カリタ101Dの抽出の大事なポイント

このドリッパーは、コーヒーの粉が最上部から穴のある底部まで敷き詰められている範囲が少ないです。ですので、お湯をかけ入れる範囲は、ほぼ3つの穴の真上部分になります。

この3つの穴の真上部分の限られた範囲に、静かにゆっくりとお湯を落としていくことが最重要ポイントです。

 

カリタ101Dの抽出の手順

1杯・150cc抽出の分量は、豆(中挽き)12~15g。2杯・300cc、豆(中挽き)20~24g。中深煎り豆を使用。85~91℃のお湯で抽出。

 

①ドリッパーにペーパーをセットする(ペーパーに湯をかける必要なし)。

 

②ペーパーに豆を入れてトントンして平らにならす(粉を指で押しならす必要なし)。

 

③湯を中心から「一」の字を書くように、かなり幅が狭い楕円状に回しかける。お湯を粉に乗せるような気持ちでやるといい。全体的にお湯がひろがったらやめる。

 

蒸らし

蒸らしのお湯を注ぎはじめてからカウントして30秒ほど経ったら、一投目。この一投目をいれるときに、ぽたぽたとコーヒー液が落ちていたら蒸らしは適切。ツーっと流れていたら多すぎ、まったく落ちていなかったら少なすぎ。

 

一投目は、お湯がポットの口から真下に、垂直に落ちるような傾きで、ゆっくりと「一」の字を書くように落とします。使用する豆のグラム数の秒数を数えるといいでしょう。

 

2投目、3投目で目的の抽出量の1/2から2/3の量を抽出しましょう。二投目のお湯を落とす時間は一投目の2/3、三投目はさらに2/3というようにカウントする数を減らしていくといいでしょう。

 

ポットの傾きに関しては、一投目とは違い、垂直にこだわらなくても大丈夫ですが、「一」の字を書くような範囲内での、お湯の楕円状の回しかけに集中しましょう。

4~5投目で目的量抽出して完成です。

 

まとめ

カリタ101Dの特徴と抽出についてマニアックに解説してきましたが、いかがだったでしょうか。ご自宅でこのドリッパーを使用している人が多いのに、正しい抽出の仕方を知らなかったという人が、当店のお客様を見ていてもほとんどです。

 

最近の円すい形ドリッパーの台頭で、かなり肩身の狭いポジションになってきましたが、正しく使えばご家庭でも十分に美味しくコーヒーを淹れることができるアイテムです。だまされたと思って、一度本記事の抽出の手順をやってみてくださいね。

BON COFFEE’s Master

BON COFFEE’s Master

静岡大学卒業後、2009年に地元福井駅前にて「BONCOFFEE」を、2015年に豆販売に主軸をおいた2号店「BONCOFFEE -BEANS STORE-」を開業。2020年、福井駅前再開発事業にともないビーンズ店を板垣に移転し現在に至る。モットーは「1杯のコーヒーのチカラで世界を少しまったりさせる」。作り続けたいコーヒーは、子供からお年寄りまで誰もが気軽に楽しめるコーヒー。コーヒーが飲めなかった人がBONCOFFEEのコーヒーなら飲めた、ブラックで飲めなかった人が飲めるようになったとの声多数。

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